POV-football blog ‐サッカーのミカタ-

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サッカー・フットボール・蹴球と呼び方はそれぞれあれど、その見方を中心に、戦術・技術・組織論を展開していきます。

2018ロシアW杯|日本代表はコロンビア相手にジャイアントキリングを起こせるか

さてさて。

2018ロシアW杯、グループリーグの第1戦が進んでおりますが、大変なことが起きていますね。

アルゼンチン(メッシがPK失敗)とブラジルが引き分けて、なんと前回優勝国のドイツは0−1で負けてしまいました。おかげですっかりtotoの目がなくなってしまいました。

といっても、先に挙げたアルゼンチン、ブラジル、ドイツなどの優勝国は決勝までを想定していますから、初戦でまず100%は出しません、せいぜい出力70%といったところでしょうか。一方それらの対戦国だったアイスランド、スイス、メキシコは100%どころか120%を出してきました。メキシコの選手は勝利の瞬間涙を流してましたからね。

力関係でいえば、70%の優勝候補に対して100〜120%の中堅国であれば引き分けだったり、勝利も見込めるということです。そこまで持っていける自力が必要なのは当然として。さらにこれらの中堅国は戦い方がしっかりしており、先発メンバーだけでなく、交代で入ってくる選手も役割を完全理解していて迷いがありませんでした。

そうしたいくつかの条件が重なって起こったアップセットでありジャイアントキリングだったわけです。そこを踏まえての明日、日本×コロンビア戦、果たして日本はどう戦うのか。対戦相手のコロンビアは4年前に1-4で負けておりますが、今回は当時のチームよりも確実に強いです。

さらに、ペケルマン監督のもと試合中にいくつものフォーメーションを使い分けることができ、選手たちはやるべきことを完璧に理解しています。選手でいえば、前回は怪我で出場できなかったエースストライカーのファルカオがいます。とても決定力が高く3回チャンスがあれば、得点できる驚異の決定力を備えています。

かれらはベスト4までは見据えているのではないでしょうか。そうした相手に現状の日本が望める結果は、最高で引き分けといったところでしょう。できることは限られていますが、目的のために最低限クリアしなくてはいけない条件が2つあります。

まずは選手全員が役割を明確に理解していることです。W杯のレベルになると、その場その場の個人の判断でできることはほぼありません。まずは事前にやるべきことをセッティングしておくことが前提です。そのうえでプランBやCくらいまでは想定しておくべきでしょう。そのうえで、「俺は攻めたい」とか「後ろに引いてきてくれないと守れない」とか選手間で意見の齟齬がないようにすること。

これが日本の選手には多いんです。日本の選手はチームワークがあるとかいわれますが、大きな大会ではいつも内部分裂が起きています。今回は監督と選手が分裂してしまい、直前の監督交代がおきましたけれど。いずれにせよ、これは監督の仕事です。全員が同じ目的をもって、役割を遂行する、そんな意識を共有させなくてはいけません。

そのうえで120%全力で走りまくること。これが第2の条件です。今大会を見ていればそれは一目瞭然で、数少ないチャンスに複数の選手が長い距離を全力疾走する姿が目に付きます。つまり、走力がない選手では戦えないということです。足がつるまで全力で走ってぶつかり合うことが必須です。

ここまでやって、ようやく善戦できる下地ができました。それでも、これまでの日本の成績を見れば無失点で試合を終えることはないでしょう。したがって、得点をとらなければほぼ負けは確実です。いくばくかの運があって、先制点がとれれば相手のリズムを崩せるかもしれませんが。

というわけで、結果予想としては最高で1-1の引き分け、最悪だと0-3の負けくらいはあると思います。正直今回は予想しづらいんですよね。西野監督に変わってから、本番はこれでいくというイメージが見えませんので。個人的にはGKに中村選手を起用して、その反射神経でなんとか凌ぐという淡い希望を抱いております。

大阪では大きな地震が起き、サッカーどころではないとは思いますが、日本代表が被災者の皆様を力づける結果を残すことを期待しています。

ではでは、直前予想はここまでに。

 


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