リオ五輪U23|コロンビア戦|戦評|
さてさて。
リオ五輪サッカーの第2戦であるコロンビア戦。
結果は2-2の引き分け。
ナイジェリア戦に引き続き、もったいない試合となってしまった。
これで、ナイジェリアは2勝(勝ち点6)で1位通過が確定した。最終戦はコロンビアがナイジェリアに勝利すれば、勝ち点5で2位通過となる。日本は次のスウェーデンに勝利すると勝ち点4となるが、予選突破はコロンビアの結果に左右されることとなった。
ちなみにナイジェリアは、次の試合で何点取られようが1位通過が確定しているため、サブメンバーを全員出場させ、極力体力をセーブし、徹底的に怪我を避ける戦い方をとるだろうから、コロンビアの勝利する確率は、通常よりもかなり高いだろう。つまり日本の予選突破の確率はかぎりなく低いということだ。
MFは○、DFは×のスタメン
前々回のエントリーで、推奨スタメン・フォーメーションを挙げておいたが、さすがに手倉森監督も手堅く選手を入れ替えてきた。
MFはほぼ筆者の推奨通り。単純に守備力ある選手を使ってきた模様。しかし、中島の守備力はメンバー中最低クラスなので、できればFWで使うか後半からの投入にしてほしかった。
GKを中村に替えてきたのも○。櫛引の試合勘のなさと前試合での不出来によるメンタルの落ち込みを考えれば当然だ。
しかし、DFの並びはナイジェリア戦と変わらずで、またしても不安が拭えない。
藤春や ああ藤春や 藤春や
そして案の定藤春選手がやらかしてしまった。
決定的ヘディングシュートを外しつつ、オウンゴールも決めるという致命的なミスを2度もおかしてしまったのである。
ちなみに、最初の失点についても、その引き金は藤春選手のGKへのバックパスにあることは指摘しておきたい。前々回のエントリーで、室屋選手について、以下の問題点を挙げておいたが、これは藤春選手にもあてはまる不安要素だったわけだが、現実になってしまったようだ。
右サイドの室屋については、スタミナはあるが後方からの組み立て能力に難がある点が懸念要素。そのため下げられたボールをうまく展開できず、GKにバックパス→ロングキック→相手ボールになる、という流れになることが多い。
ベストなDFの人選はいかに
とはいえ、藤春選手を亀川選手に変更していたところで、勝てていたかは疑わしい。
このチームは失点を取り返そうとしている時は良い動きをするのに、勝っているあるいは引き分けのときは動きがぎこちなく、よそいきのサッカーをしてしまうとからだ。
と言うわけで、スタメンが亀川選手の場合、失点は1か0で済んだかもしれないが、同様に得点も1か0だった可能性があるが高い。
それにしても負けているときのギアが壊れたかのような攻めっぷりは一体なんなのだろうか。攻め一辺倒あるいは守り一辺倒しかモードがない。極端すぎて心配になる。攻めながら守り、守りながら攻めるというサッカーの本質に迫れていない。サッカーが下手だといわれてもしょうがない戦いっぷりだ。
とはいえ、藤春選手に関してはメンタルの切り替えも難しそうだし、左サイド室屋・右サイド亀川でいいんじゃなかろうか。
塩谷はだいぶマッチングしてきたので、岩波が本調子でないのならば、継続起用もやむをえないだろう。
スウェーデン戦への展望
「スウェーデンはコロンビアやナイジェリアやより弱そう」みたいな声もあるが、日本は守備的な選手を配してもコロンビアに2失点してしまうような、脆弱なチームである。
「予選突破には勝利が必要」「勝利のためには得点が必要」みたいな声もあるが、失点してしまえば勝利の確率は限りなく低くなってしまう。
そういう意味では、コロンビア戦と同様に前半は失点しないことをテーマに、堅守速攻を継続すべきだろう。
大島選手を投入するのは、勝負所でいいのではないか。たとえば、堅守速攻でリードできていれば、わざわざ守備力を削って彼を使う必要もないだろう。
FWについては、浅野・南野の2トップをみてみたい。興梠選手はあまり目立った活躍ができていないので。
ここまでの戦いっぷりをみると、結局OAは必要なかったと言ってもいいだろう。。。
ともあれ謙虚に欲張らず勝利を目指してほしいものだ。
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