POV-football blog ‐サッカーのミカタ-

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サッカー・フットボール・蹴球と呼び方はそれぞれあれど、その見方を中心に、戦術・技術・組織論を展開していきます。

W杯メンバー発表、やはり年功序列ジャパンだった

さてさて。

昨日の壮行試合はガーナ相手に0−2の完封負け、監督交代の効果もさっぱりでした。

俺たちの年功序列ジャパン

そんななか本日W杯メンバーが発表されたわけですが、これっぽっちのサプライズもなく、ほぼ想定通りの顔ぶれとなりました。というか主力は4年前のザックジャパンから変わりなく、11人が4年前から引き続き選出され、その停滞感はまるで日本のデフレ経済かのようです。

 

以下代表メンバー

GK:川島永嗣東口順昭中村航輔

フィールドプレーヤー長友佑都槙野智章吉田麻也酒井宏樹酒井高徳昌子源遠藤航植田直通

長谷部誠本田圭佑乾貴士香川真司、山口蛍、原口元気宇佐美貴史柴崎岳大島僚太

岡崎慎司大迫勇也武藤嘉紀

GKの中村選手とDFの植田選手が最若手の23歳である一方30歳以上が8人おり、平均年齢は28歳とかなり高齢のメンバー。これも日本の超高齢化社会を反映したかのようです。そういう意味ではこれまた日本流の〈年功序列ジャパン〉と呼んで差し支えないでしょう。メンバー選考に関しては日本化はしっかり果たされているようです。

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ではこのメンバーでどれほどの成績が残せそうなのか、という話になりますが、グループリーグ突破は非常に厳しいと言わざるをえません。直近の3つの親善試合では1分2敗であり、そのいずれの対戦国もW杯予選で敗退したチームであることを考えれば現状がわかるというものです。

そういえば昨年の親善試合で3-3の打ち合いを演じたハイチ相手にアルゼンチンは昨日4-0で大勝していましたが、4点全てに絡んだメッシは「全然準備が足りない」とぼやいていたそうです。そしてアルゼンチンは「優勝候補ではない」と冷静に自らを見つめています。

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マイアミの奇跡が再現されたとしても

さて西野新監督について、その功績を称える実績としてアトランタ五輪時の〈マイアミの奇跡〉が持ち出されます。今から22年前のオリンピックで優勝候補のブラジルを相手に1-0の勝利をおさめたことから奇跡と呼ばれるわけですが、その試合内容はといえば、シュート数は4対28であり一方的な防戦でした。

もうひとついえば、日本史上最大のジャイアントキリングを演じたチームは、結局グループリーグを突破することはできませんでした。もう22年前の話です。そして22年後の2018年、西野氏は監督業を退いてJFAの技術委員長に就いており、最先端の現場からは遠ざかっている身であったところ、急転直下日本代表監督に就任したわけです。

ひっとしたら22年ぶりの奇跡が、もしかしたら、万が一再現されてしまかもしれません。しかしながら冷静に考えれば、それはグループリーグ3試合のなかの1試合にすぎません。さらに付け加えるならば、この4年間で世界のサッカーは長足の進歩を遂げました。

他のスポーツと同様にサッカーでもビッグデータが活用されるようになりました。戦術はより複雑になり、トップレベルにおいては1つのチームが試合中に複数のフォーメーションを使い分けることは常識とされています。そういった意味で新生西野ジャパンはあらゆる意味で準備不足、これにつきるでしょう。

グループリーグの結果予想はまたの機会に。

それにしてもいくら期待の若手だからといって久保君のCMはちと早すぎるんじゃないでしょうか。

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ではでは。

 


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