POV-football blog ‐サッカーのミカタ-

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サッカー・フットボール・蹴球と呼び方はそれぞれあれど、その見方を中心に、戦術・技術・組織論を展開していきます。

リオ五輪|柔道メダルラッシュの裏側

さてさて。

リオ五輪も閉幕し、寝不足からも解放された今日のこの頃。日本代表選手の秘話や検証記事などが目につくようなってきた。

そんな中、以下の記事が目に留まったので紹介しておきたい。

「まず、根性論を捨てる」日本柔道復活を成し遂げた、井上康生流「大改革」そのすべて

ロンドン五輪での男子柔道は初の金メダル0個という散々な結果に終わったのだが、そこにメスを入れたのが、井上康生監督。

リオ五輪では、金2、銀1、銅4と代表7人全員がメダルを獲得する躍進というか復活を遂げた。

改革は以下のようなものだったらしい。

まずは強化合宿改革だ。合宿ごとに「技術合宿」「追い込み合宿」などとテーマを絞り、強化の目的をはっきりさせた。そして念願の担当コーチ制を復活させた。各階級の担当コーチは全日本強化合宿だけでなく、所属先での練習にも顔を出し、選手のコンディションを把握した。結果、選手の所属先とも良好な関係が築け、全日本チームと所属先とが連携した動きが生まれ、さらに外国勢の研究も二人三脚で行うようになった。 またオーバーワークを避けるために、初秋に行われる世界選手権に出場した選手には、初冬にある講道館杯の欠場を許可した。代表を争う選手達が「公平」に思うような横一線の競争を課し、そうして選ばれたのが今回の男子代表7人だった。

 

なんというか、当然といえば当然な取り組みだと思うのだが、こうした改革を行わなければいけなかったところをみると、これまでがひどすぎたのだろう。

これまでも、「目標は金」だったと思うのだが、ロンドン五輪の頃は、目標を達成するプロセスが具体的でなかったと推測できる。

なおかつ、「根性」を強制し、責任を選手個人に押し付けていたのだろう。

もともと日本人柔道家の競技力は高いわけだから、

  • 目標を具体的なプロセスに落とし込み、傾向と対策を練る。
  • それらを選手個人にまかせるのでなく、コーチと選手がきちんとコミュニケーションをとる。
  • 関係者は、選手が最大限パフォーマンスを発揮できるように、環境を整える。

といった当たり前のことを行うだけで、結果はついてくるものだ。

 

過去のエントリーリオ五輪U23|精神論に逃げるなでも触れてあるが、「根性」や「気合」はあくまでエネルギーであって、物事の解決策ではない。

解決策は常に具体的でなければならないのだ。

それにしても、さすがのお家芸

柔道選手団の皆様、ご苦労様でした。

 

ではでは。


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